善通寺養護学校と香川小児病院は相互に連携し、養護学校の教師と、小児病院の医師とが絶えず連絡を取り合い、個人別のカリキュラムの設定を行うなど、「奇跡の教育」とも言われてきました。
たとえば、小児病院と隣接する養護学校とは廊下でつながり、多くの生徒が病院のベッドから(点滴をつけたまま)通ったりまた、逆に教師が病院まで出向き、ベッドで寝たまま授業の出来る体制も整っているということなど、国の施設と県の施設がそれぞれの範疇を超えて協力し合っていることです。
それが十数年前に香川小児病院を国立善通寺病院に統合することが国から発表され、そうなると小児病院が約1キロ離れたところに移転されることになるため、今までのような医教連携ができなくなることが予想されました。
当時市民含めて反対運動がおこり六万人を超える署名が集まりました。運動も大きな盛り上がりを見せたと思います。結果、養護学校も小児病院の移転に合わせて同じ敷地に移転することで決着が図られました。
しかし、今後も今までのような「奇跡の教育」が維持されるかどうかは、今後の取り組み次第だと思います。