復活させたHDDの中から被災前の南三陸町の動画や画像が
出てきました。視察に行った時のビデオや写真です。

今や津波被害のシンボルとなった「防災対策庁舎」です。他の役場の建物が木造(現実にすべて流出)なのに比べ、津波を6.5mと予測し、この防災庁舎だけは鉄骨とし、自家発電装置や放送設備などをこの建物の3階に設置したそうです。しかし現実は10mを超える津波でこの建物にいた多くの町職員の方々が命を失いました。
遠隔操作ですから、水門操作者が津波に巻き込まれる心配はないとの自慢の八幡川防汐水門でした。しかし想定していた6.5mをはるかに超える津波で・・・・
木っ端みじんに破壊されました。自然の力には英知を集めた構造物も無力でした。この時の「ただいま水門閉鎖中です。危険ですから水門に近づかないでください。」の音声は、3月11日当日、町民の避難のために最後まで防災対策庁舎で避難の放送を続けて命を失った「遠藤未希」さんのようです。

これら以外にも多くの画像・動画が残されていましたが、亡くなった方も多くいると思われるため、公開は控えたいと思います。ご冥福をお祈りいたします。