農道に対して正しい認識
善通寺土地改良区の総代会でした。
土地改良事業は、前政権で1/3まで減らされていましたが現政権になり復活しました。私は現自民党政権には批判的ですが、この方針は私は一定理解しています。残念ながら前政権は、土地改良事業を全く理解しなかったと思います。
たとえば農道です。
前政権では「農道を一般道と区別する意義は薄い。必要があれば自治体みずから整備すべき」と事業仕分けで報告され、補助金廃止となりました。当時私は、「農道というものを『税金で作る田舎の道』ぐらいにしか考えてない多くの方々に対して、農道を正しく理解してもらわないと、農家あるいは農村が守れない」と訴えました。以下当時の県議会での私の発言です。
農道は、地元申請によるボトムアップ事業です。受益農家等が申請人になり、施行申請をした結果として計画が確定し、工事着工してきたはずです。同じ県が事業主体でも、県道は県が計画した道路です。しかし、農道は県が事業主体でありながら、計画・申請は受益農家です。だとすれば、県の事業への補助金を国がカットするということは許されると思えません。
この理由の一つに、農家による農道用地の提供です。用地買収単価は時価、取引相場ではなく、一平方メートル当たり二、三千円と非常に安い、収益還元法と言われる、その土地が生み出す価値から算出した額であり、農家に対する補償的意味合いしかありません。ですから、農道用地は基本的に農家が提供したものという考え方になると思います。
二つ目の理由は、受益者負担です。私の住んでいる地域を例に挙げると、受益農家一軒一軒から農道工事の負担金を集めることで、約一キロの農道が完成いたしました。農家自らから土地を提供し、自分たちも工事費を負担する。そのことで国から事業採択され、国庫から補助金が交付されたということです。もし農道事業が補助金カットで事業途中で廃止されるということになれば、途中で農道は分断されたまま残ることになります。農家からいえば、土地も提供し、負担金も払ったのに事業効果が出ないわけですから、これはもう、国に対して契約不履行どころか損害賠償に値すると思います。
ですから農道は、土地改良法第二条で農業用道路と定義された道で、一般道と区別しなければならないわけです。
土地改良事業は、前政権で1/3まで減らされていましたが現政権になり復活しました。私は現自民党政権には批判的ですが、この方針は私は一定理解しています。残念ながら前政権は、土地改良事業を全く理解しなかったと思います。
たとえば農道です。
前政権では「農道を一般道と区別する意義は薄い。必要があれば自治体みずから整備すべき」と事業仕分けで報告され、補助金廃止となりました。当時私は、「農道というものを『税金で作る田舎の道』ぐらいにしか考えてない多くの方々に対して、農道を正しく理解してもらわないと、農家あるいは農村が守れない」と訴えました。以下当時の県議会での私の発言です。
農道は、地元申請によるボトムアップ事業です。受益農家等が申請人になり、施行申請をした結果として計画が確定し、工事着工してきたはずです。同じ県が事業主体でも、県道は県が計画した道路です。しかし、農道は県が事業主体でありながら、計画・申請は受益農家です。だとすれば、県の事業への補助金を国がカットするということは許されると思えません。
この理由の一つに、農家による農道用地の提供です。用地買収単価は時価、取引相場ではなく、一平方メートル当たり二、三千円と非常に安い、収益還元法と言われる、その土地が生み出す価値から算出した額であり、農家に対する補償的意味合いしかありません。ですから、農道用地は基本的に農家が提供したものという考え方になると思います。
二つ目の理由は、受益者負担です。私の住んでいる地域を例に挙げると、受益農家一軒一軒から農道工事の負担金を集めることで、約一キロの農道が完成いたしました。農家自らから土地を提供し、自分たちも工事費を負担する。そのことで国から事業採択され、国庫から補助金が交付されたということです。もし農道事業が補助金カットで事業途中で廃止されるということになれば、途中で農道は分断されたまま残ることになります。農家からいえば、土地も提供し、負担金も払ったのに事業効果が出ないわけですから、これはもう、国に対して契約不履行どころか損害賠償に値すると思います。
ですから農道は、土地改良法第二条で農業用道路と定義された道で、一般道と区別しなければならないわけです。
by takatanx
| 2013-03-22 11:28
| 政治的話題
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by takatanx
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